2018年8月の講演内容


日本麻酔科学会のポスター(薬物依存症の麻酔科医の行動パターン)は、以下でDLできます。
http://www.anesth.or.jp/med/pdf/dependence_poster.pdf

夜勤に関わる過ごし方
1.夜勤直前の仮眠は、夜勤中の仮眠より疲労回復効果が(高い・低い)
低い。夕方という時間帯が、睡眠に向いていない。夕方の仮眠は夜勤中にとられる仮眠より長くても,勤務後の疲労の回復効果が低い。

2.夜勤中の仮眠は(   )分程度がよい
→90-120分。夜間は深部体温の低下とともに眠気が増大し,パフォーマンスが低下する。睡眠周期ひとつ分の仮眠が望ましい。

3.夜勤から帰宅後の仮眠は(長い・短い)方がよい
→短い。帰宅後の仮眠は短くして、夕方に運動すると、普通の時間の入眠を促進する。

4. 書類作成は、睡眠直前ギリギリまでやっていたほうが入眠には(有利・不利)
不利。入眠前まで興奮状態で、かつリラックスする時間が短すぎると、良質な睡眠が減る

5. アルコールは入眠を(促進or障害)する
 血中濃度が下がるころに眠りが(深く・浅く)なる
→確かに入眠を促進するが、明け方眠りが浅くなりむしろ覚醒傾向になるため、やはり睡眠の質が下がる。

職場における腰痛対策指針(厚生労働省)

講演中に行った体操は「これだけ体操」で検索するとヒットします。

手術室の運用効率を上げる要因
 一足制(○ or ×)
 手術機材のキット化(○ or ×)
 歩行入室(○ or ×)
 看護スタッフ増員(○ or ×)
 手術室看護師の人数は、手術台数をもとに定められている(○ or ×)

最後の項目以外は全て。学会が算出の目安を出してはいるが、届け出や加算に関わる基準ではない。

メンタル不調者のいる割合が最も高い産業は?
医療・福祉
(独立行政法人労働政策研究・研修機構, 2011年)

感情労働について
肉体労働、精神労働に次ぐ「第三の労働」 (感情心理学研究2014:169-
仕事中は「感情のコントロールが求められる」
 仕事上の「心の持ち方」を意図的に作り出す
 表層演技: 対外的な感情の表し方を管理
 深層演技: 抱く感情そのものを変えてしまう
→感情的不協和→バーンアウト(心理学研究 2004:371-)
看護師は代表的な感情労働者とされる(日本看護科学雑誌2005: 20-)

コミュニケーションスキルの例:
 アサーションスキル、アンガーマネジメント
(ネット上で基本的な方法の情報は収集できます)